自由度が高くてワクワク
こういう自由度が高くて、生き生きした作品はかなり好き。 どこかでこの小説は時代小説じゃないと書かれてましたが、 実際そう思う。 気むずかしい表現や説明文で雰囲気を壊してしまうこともなく、 他の人も触れていますが、短編小説のようなテンポでサクサクいけます。何にも束縛されず「飛んでる」って感じですか? そんな自由な雰囲気が好きで、読んでいて最初から最後までわくわくしていました。 ただ楽しいだけじゃなく、心に残るシーンも多かったです。 言葉のセンスが高くて、今後ずっと心に残っていくんだろうなと感じられる言葉も多かったです。 私はかなりおススメですね。
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色んな意味で、衝撃でした。 本を読んでいるとすぐに登場人物に入り込めるのが特技みたいな私が、全然入れなかった。読後感も何もなく・・・。 土方の一人称的三人称かと思ったら、突然違う人の思考が入り込んでくるし。 どうも、土方像が各場面でバラバラでつながってない感じ。 言葉遣いもどうも稚拙だし・・・。 ちょっとコダワリの表現はあるようですが、生かせてないですね。 お好きな人は好きみたいですが・・・
なぜ
ここの出版社のは過剰な感じが多いんですよね。今回もうっかり手に取り失敗。だって土方さんの影絵だったから・・。内容は、なかなか衝撃でした(ほめてません)。自費出版なのかな。
とても期待して読みましたが・・・
イマイチだと感じました。 土方歳三の本をまだ読んだことが無い人には、読ませたくないですね。 時代背景にあまり踏み込まれていない、また新選組で起こった事件にも深くは踏み込まれていない。ひたすら、土方歳三の心中を追った作品ですね。 だから、新選組の歴史を知らない人にはまずピンとこないと思う。 逆に、新選組や土方さんの本をたくさん読んでいて、詳しい人には物足りないでしょう。非常に中途半端な印象を受けました。ただ、筆者の感性で「土方歳三」というキャラクターを描ききっているので、筆者と感性の合う人には、非常に面白いのではないかと思われます。
鬼の副長
この本で一番心に残った部分は 「自分は今日まで一生懸命がんばってきたつもりですが どうもうまくいきません。自分の信じるところに従い、 歯を食いしばってやってきたつもりですが、世の中の歯車 とどうもうまくかみあってはくれません。 自分にはどこか脆弱なところがあり、それが全て裏目に でてしまうのか。頭が悪いからだめなんだ…」 というところです。土方歳三はこんなことをいう人間ではない! という人もたくさんいると思いますが、ここまでではないにしろ、 近いことを考えたときもあったのではないかと思います。 新撰組を思っているからこそ、鬼になった土方歳三。ただ優しいだけの 人よりずっと優しく強い人だと感じられた本でした。 沖田とのやりとりもほほえましいです。 読みやすくて一日で読んでしまいました。もっと長かったらよかった という思いを込めて星4つです。
文芸社
土方歳三散華 (小学館文庫―時代・歴史傑作シリーズ) 箱館売ります―幕末ガルトネル事件異聞 新選組幕末の青嵐 地虫鳴く バラガキ―土方歳三青春譜 (講談社文庫)
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