エクセルもよいですが、
大学(工学部)の授業で使い始めたScilabですが、単純な四則計算や関数ならば操作性のよいエクセルでも十分ですが、高次元計算(ベクトル計算)や繰り返し計算や条件計算などにおいては絶対的にScilabが使いやすいです。しかし、海外(フランス)のソフトですから、ヘルプはすべて英語ですし、インターネット上で日本語訳されたマニュアルもありますが、やはりこの本のほうが使いやすいです。特別な演算子や記号もありますが、この本ならばしっかり記載されていますし、例も充実していますから困ることはまずありません。
Scilab導入本としてはまあまあか
. MATLABクローンでフリーソフトScilab関連書籍の少ない中、本書は最適とは言えないがScilab導入本としての役割をまあまあ果たしている。 私自身本書の誤植で大変に戸惑った経験から以下に列挙する。因みに私の場合はScilabでfftをするがerrorの連発、結局MATLABの引数は1個であるのに対してScilabでは2個必要であった。 なお著者HP(http://www.is.tsukuba.ac.jp/~sakurai/index-j.html)に載っている誤植は割愛する。 著者HP掲載正誤表の間違い ・p.106 下から1行目 x=mod(x,2*2*pi) //Scilabでは modulo(x,2*pi) → p.107 下から1行目 x=mod(x,2*2*pi) //Scilabでは modulo(x,2*%pi) ・p.113 下から10行目 x=1.2 1.4 1.6 1.8 2.0]' → p.133 下から10行目 x=[1.2 1.4 1.6 1.8 2.0]' 正誤表以外 ・p.20 上から1行目 第1列→第1行 ・p.115 下から11行目 F=fft(f) → F=fft(f) //Scilabでは F=fft(f,-1) ・p.195 Herimte→Hermite
フリーソフトScilab万歳!
今までmathematicaを使っていた。しかしバージョンアップの資金難に耐え切れずにいた。そこへこの本が出た。したがって興味はフリーソフトScilabのみだ。 MATLABの紹介本は世の中に数多溢れており、Scilabのみに焦点を絞った方が良いのにと思いながら読み始めた。ところが分かったのだ。Scilabにはインターネットや書籍に山ほどあるMATLABのプログラムを取込む命令が用意されていた。その意味でもMATLABとScilabの実行例を並べての掲載に納得した。また慣れればMathematica に比べてもそれほど遜色がないのではと思えてきた。 「Scilab導入本」として意味合いを持たせ、全体の構成についても説明したほうが良かったと思う。「数値計算本」としてはアルゴリズムとMATLAB/Scilabによる実行の組合せに成功している。
東京大学出版会
MATLAB+Scilabプログラミング事典 Scilab/Scicosで学ぶシミュレーションの基礎―自然・社会現象から、経済・金融、システム制御まで Scilabで学ぶディジタル信号処理―DSPシミュレータで試しながら理解できる (ディジタル信号処理シリーズ) Scilabで学ぶシステム制御の基礎 フリーソフトで学ぶ線形制御 - Maxima/Scilab活用法
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