ヴェルディ 歌劇《椿姫》 [DVD]



ヴェルディ 歌劇《椿姫》 [DVD]
ヴェルディ 歌劇《椿姫》 [DVD]

ジャンル:DVD
収録曲:本編,
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作品の真髄を抉る名演

このは2004年11月18日に行われたTeatro La Feniceの再開場記念公演のライヴである。このディスクに収録された<La traviata>の大きな特徴は、2つある。1つは、1853年3月6日に同劇場で初演された時の楽譜を使用した完全全曲の上演と言う事、もう1つは演出を担当したR.Carsenがこの作品を徹底的に現代劇として演出した事である。音楽面から見ていけば、現行版よりも、全体の音楽の起伏が激しく高音の多用(特にViolettaのパート)が目立つ。またViolettaとGermontの二重唱や2幕2場等の重要なナンバーが現行版よりも長く作られている。全体を俯瞰してみると現行版と比べて、この初演版は作品のプロポーションにやや歪さを感じさせる。このような取り組むのに厄介な楽譜を使用した公演を、中途半端な実力の指揮者が担当すると、冗長極まりない演奏に堕してしまう事必至であるが、この公演の指揮を担当したのは、巨匠Maazel。Mestro Maazelは、全てを完璧に掌握し、自信に満ちた姿勢で牽引していく。それでいて人間の自然な息遣いを持ち、豊麗で奥行きの深い音楽を紡ぎ出していく。そのMaazelの造り出す安定した音楽造型の中で、歌手達は余裕を持って夫々のパートを創造する。しかも、Maazelは確実に歌手達にVerdiの世界への道筋を造っているのである。さすが名匠の仕事振りである。特にVerdiの劇的表現の好例の1つである2幕2場の立体的な音楽造型は見事だった。演出面を見ると、Carsenのこの演出は一見奇を衒っているように見えるけれども、Verdiが望んでいたに違いない世界を完璧に描き出している。Verdiは、を現代劇として上演される事を望んでいたと言う。この作品の原作となったDumas-filsのも外見は華やかだが、当時の一般社会から見れば、とんでもない不道徳の世界を描いた作品である。Carsenは原作の真髄を正確に把握し、<今>を生きる人間の生き様を舞台で表現し尽した。だから、僕はこの公演映像を見て、殆ど違和感を感じなかった。勿論、歌詞と視覚との間にある程度の乖離があるのは事実だが、寧ろ啓発される箇所の方が多く、視聴し終わった後、は実はこういう作品だったんだと思い直した。は優雅で甘ったるい旋律が垂れ流されている新派劇ではなく、裏社会で生きざるを得なかった一人の女の凄絶な人生を激しく起伏に富んだ音楽で表現した心理劇なのだと思う
主役Violetta Valeryを演じるのは最近とみに活躍を広げているPatrizia Ciofi。先ず、俳優かバレリーナかと思わせる完璧な容貌に目が奪われる。その演技も実に丁寧。Violettaの千変万化する心理・感情の変化を演技でも的確に表現していた。特に、2幕2場でAlfredoから面罵された後の演技は印象的。能面のように表情を全く変えずに一人立ち尽くしている姿は、鳥肌が立つほど迫真的だった。声はどちらかと言えば、細く硬いし、響きの幅も狭い。けれども可也広い声域を持ち、そのヴォーカルテクニックも磐石、また、装飾技術にも秀でている。彼女の演奏の特徴は、その音楽とドラマの核心に迫り、その本質を抉り出す事にある様に思う。彼女は決して見せびらかせの演奏をしない。装飾の目立つ歌ですらそうである。どんな箇所にも、生きた人間の感情が息づいている。只、その表現が些か鋭過ぎて、聴く側が息切れしてしまう事もあるけれども、彼・彼女が演じている役が、その人物以外の何者でもないと感じさせてくれるオペラ歌手は、そうザラにはいない。彼女は優れた声楽家であると同時に、優れた俳優なのだろう。AlfredoのR.Saccaは世間知らずの青年が世間の厳しさを知り成長する姿を自然に演じていたし、GermontのD.Hvotorstrvskyも体面を重んじるだけの頑迷な男からどのような人間にも尊厳がある事を知ろうとする懐深い人間への変化を無理なく演じていた。勿論、歌唱面でも十分納得の行く出来栄えを示していた。
それにしても、聴きなれていた筈の音楽が全く新鮮な物に聴こえたと言う事はとても貴重な体験だった。良いアイテムに出会えた事に感謝。


もうひとつ・・・

カーセンの演出は全体的に美しくまとまっていますが、『椿姫』が実は「お金」を巡るドラマであることを如実に炙り出しています。考えてみればヴィオレッタはお金のために春を鬻いでいるのだし、アルフレードはヴィオレッタにお金をつき返します。ジェルモンがヴィオレッタに身をひくように頼むのも家のため=家の財産のためです。このオペラの負の部分にドラマの本質をおいたことで、恋愛ドラマを楽しみたい方にはちょっと鼻につくかと思います。キャスト面ではチョーフィーのヴィオレッタに問題があると思います。彼女自身も公言しているように、彼女の声はヴェルディには向いていません。ただ、向いていないとはいえ、ここまでの水準に持ってきた彼女には素直に感動しました。オケがもっと頑張ってくれたら・・・と思います。映像として好き嫌いが分かれる作品だと思います。音楽的にはもっと良い録音があるので、そちらを聴く方が良いと思います。
現代における椿姫。

「現代」を舞台にした演出の椿姫です。

1幕冒頭、ヴィオレッタがベッドの上で独り下着姿で虚空を眺めている様子は、「愛を受けたことのない者・椿姫」を非常にうまく表現していると思った。

それに続くパーティーのシーンは、オースティン・パワーズDXのパーティーを高級にした感じ。衣装が、パリコレとかに出て来そうな。

僕は椿姫を、ショルティ&ゲオルギュー盤で初めて観て、その印象が強いので、どうしても比較してしまう。1幕の合唱は、もっとアクセントとスタッカートを利かせて欲しかった。ショルティ盤だと、さくさくした演奏が心地良いリズム感を感じさせていたのだが。

アルフレードについては、声の色はいいけれど、声量があまり無くて、迫力が感じられなかった。この点においても、ショルティ盤のフランク・ロパードの方が良かった。

2幕、背景には紅葉した林が描かれていて、舞台上には、枯れ葉、と見せかけてくしゃくしゃになったお札が何万枚も蒔かれている。正直、この札の嵐は何を表現しているのか分からなかった…。

ジェルモン演じるホロストフスキーは、スーツを着てメガネをかけて登場。ビジネスマン風。この人は声量が多いので、アルフレードを圧倒しちゃっていた。

総合して、オーケストラもキャストもショルティ盤のほうが良かったけれど、演出と美術が素敵に素晴らし過ぎるので、☆5つ。
大好きなオペラの一つですが...

 実店舗で試聴した際に、あまりにも唐突な演出に肝を抜かれました。前奏曲が流れている間、ヴィオレッタがベットの上で下着姿になってお金を数えている所から始まるのは、生々しすぎます。あれでは「高級娼婦」のイメージを出せません。
 この作品だけでなく、私はオペラの演出はある程度「保守路線」を走ってほしいと思っています。自己顕示欲の強い演出家が、素敵な作品や音楽を己の「注目されたい」という欲で台無しにしている昨今の傾向を、とても苦々しく思っています。
新しいヴィオレッタ

東京文化会館でチョーフィの実演を見て買う気になりました。あの細い体のどこにこのパワーが潜んでいるのか不思議です。最初は地味に思えた彼女の声が、聴いているうちにどんどん表現力が増してくるようで、それも不思議です。どこのブランドか分からないままに買ったバッグで、使っているうちにそのデザインと質の良さが実感できて、「ああ、やっぱりブランドものだ」と思えるような、そういった、派手さはないけれど質は非常に高いという感覚を、彼女の歌から受けました。テノールのサッカも、やっぱり地味だけれど、安心して聴いていられました。



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